練習問題

新オレンジプラン1 解答・解説編

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1)×

新オレンジプランとは、「認知症施策推進総合戦略」の通称です。(公認心理師現任者講習テキストP83 以下:テキスト)ちなみに「新」とつくからには、(旧)オレンジプランもあった訳です。オレンジプランは厚生労働省が2012年に策定した「認知症施策推進5か年計画」の通称。通称がつけられたのは、認知症のサポーター(認知症への理解を深め、認知症の人とその家族を支援するための養成講座を受講した人)が手首に着けることになっている、オレンジ色のリングに由来するためであるようです。

2)○

新オレンジプランは厚生労働省、内閣官房、内閣府、警察庁、金融庁、消費者庁、総務省、法務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省の12府省庁をまたいで作られたものであり、「認知症の人やその家族の視点の重視」を7つの視点の1つの柱として掲げています。(テキストP83)

3)○

新オレンジプランでは、7つの視点の内の1つ「認知症の理解を深めるための普及・啓発活動」として、

①認知症への社会の理解を深めるための全国的なキャンペーン

②認知症サポーターの養成

③学校において、認知症の人を含む高齢者への理解を深めるような教育の推進

を挙げています。認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する地域の応援者です。市町村や職場などで実施されている「認知症サポーター養成講座」を受講した人が「認知症サポーター」となります。また、認知症サポーター養成講座の講師役(キャラバン・メイト)の養成も行われています。

4)×

新オレンジプランでは、認知症初期集中支援チームの市町村への設置を推進しています。新オレンジプラン7つの視点のうちの1つ「認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供」として、 早期診断・早期対応のための体制整備が推進されており、かかりつけ医の認知症対応力向上のための研修、認知症サポート医の養成、認知症に関する専門医・認定医等の養成、地域の歯科医師・薬剤師の認知症対応力向上のための研修、認知症疾患医療センターの計画的な整備、認知症初期集中支援チームの市町村への設置の推進などを行っています。

この認知症初期集中支援チームとは、複数の専門職が家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、アセスメント、家族支援等の初期の支援を包括的・集中的(おおむね6ヶ月)に行い、自立生活のサポートを行うチームのこと。メンバーは、認知症サポート医である医師と、医療と介護の専門職(保健師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士など)からなり、地域包括支援センター等に配置されることとなっています。(参考:認知症初期集中支援チームPDF

5)×

65 歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。新オレンジプランでは、7つの視点の1つに「若年性認知症施策の強化」があげられています。

6)×

これは認知症の行動・心理症状(BPSD)の説明文です。

「中核症状」は脳の神経細胞が壊れることによって、直接起こる症状です。具体的には、記憶障害、筋道を立てた思考ができなくなる判断力の障害、予想外のことに対処できなくなる問題解決能力の障害、計画的にものごとを実行できなくなる実行機能障害、いつ・どこがわからなくなる見当識障害、ボタンをはめられないなどの失行、道具の使い道がわからなくなる失認、ものの名前がわからなくなる失語などがあります。認知症になれば誰にでも、中核症状が現れます。

一方、周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状を「BPSD」といいます。BPSDは「認知症の行動と心理症状」を表わす英語の「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の頭文字を取ったもの。暴言や暴力、興奮、抑うつ、不眠、昼夜逆転、幻覚、妄想、せん妄、徘徊、もの取られ妄想、弄便、失禁などはいずれもBPSDで、その人の置かれている環境や、人間関係、性格などが絡み合って起きてくるため、人それぞれ表れ方が違います。介護者が対応に苦慮する多くは、中核症状よりもBPSDです。

7)○

また新しい言葉が出てきてしまいましたが、新オレンジプラン7つの視点のうちの1つ「認知症の様態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供」の中に、この「認知症ケアパス」という概念が登場します。認知症の発症予防から人生の最終段階まで、生活機能障害の進行状況に合わせた、地域ごとの医療・介護サービスの有機的な連携体制のことを「認知症ケアパス」と呼び、地域ごとにこの認知症ケアパスを確立し、認知症のヒトやその家族にサービスが切れ目なく提供されることを目指すものです。

8)○

新オレンジプランの7つの視点のうちの1つ「認知症の人の介護者への支援」として、認知症初期集中支援チーム等による早期診断・早期対応を行うほか、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う「認知症カフェ等」の設置を推進し、認知症の人の介護者の負担軽減を図ります。

9)×

「認知症の進行により誰にでも必ず生じる」が誤り。中核症状は認知症になれば誰にでもあらわれますが、BPSDは、その人の置かれている環境や、人間関係、性格などが絡み合って起きてくるため、人それぞれ表れ方が違います。

10)○

認知症初期集中支援チームの設置場所に市町村の地域包括ケアセンター等が指定され、また地域の応援者である認知症サポーターの養成、かかりつけ医の認知症対応力向上研修や、認知症サポート医の養成を推進していることからも分かるように、新オレンジプランは、「地域包括ケアシステム」の実現を目指す中で、認知症について社会を挙げた取組のモデルを示していくものであります。認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指しています。

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