練習問題

公認心理師の職責1 解答・解説編

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練習問題1(公認心理師の職責)の解答・解説編です。

1)○

現任者講習会テキストP4(以下:テキスト)「公認心理師法の要点」を参照してください。

2)×

公認心理師の業務は「心理的アセスメント」「要心理支援者への支援」「要心理支援者の関係者への援助」「心の健康に関する教育および情報の提供」の4つです。(テキストP4~P5)臨床心理士の4本柱と呼ばれた「査定」「面接」「研究」「地域援助」と異なりますので、注意が必要です。テキストP5に「『教育及び情報の提供』は、従前の心理職とは異なり、公認心理師に初めて業務として位置付けられたものである」と書かれています。「心の健康に関する教育および情報の提供」は、臨床心理士の「地域援助」の枠組みの中ですでに行われていたので「初めて業務として位置づけられた」という表現はおかしいと感じる人も多いことでしょう。テキストの表現が正しいかどうかはさておき、書かれていることを知っておく必要があります。

3)×

公認心理師の業務対象は要心理支援者だけではなく、その関係者及び国民全体です。(テキストP5)

4)○

公認心理師法第41条では、秘密保持義務が定められており、公認心理師法第46条では罰則規定が定められています。(テキストP5)

5)○

これは微妙な問題かもしれません。ただし、公認心理師は自らの業務と役割を「国民からの負託」として重大に受け止めなければならず、“業務と役割のいずれかが全く欠落していたり、いくつかの業務が遂行されずバランスを欠く場合は、信用失墜行為になることも意識すべきである”とあります(テキストP8)。そのため、この問題では「苦手意識から講演の依頼を全て断ることにしている」としたところで、「心の健康に関する教育および情報の提供」業務の遂行が欠けており、また積極的にこの業務への取り組みを行っていないことで、業務のバランスを欠くと考えて解答は○としました。

6)×

公認心理師法第41条の秘密保持義務については「公認心理師でなくなった後においても、同様とする」とあります。(テキストP8)

7)○

「心理支援のあり方においては、支援中であっても、心理アセスメントの修正や調整を柔軟に行い、公認心理師による支援だけでなく、要心理支援者への複数の立場から、支援が全体として効果的であるかどうかを検討し続けることが大切である」とあります(テキストP6)。(2018/8/22更新)

8)×

公認心理師が業務を取り行う地域において、関連分野の関係者等と常日頃から連絡を取り合っていることが必要」(テキストP13)とあります。公認心理師法第42条にも保健医療・福祉・教育との密接な連携が提供されるよう、関係者との連携を保つことと述べられています(テキストP5)。適切なリファーや心理支援の為には、必要が生じてからではなく、普段からの地域連携・多職種連携を行うよう心がけ、スムーズな連携の基礎を作り、地域リソースが活用できるよう、情報にはアンテナをはっていなければいけないという事ですね。

9)○

公認心理師法42条には「公認心理師はその業務を行うに当たって、要心理支援者に当該支援にかかる主治医があるときは、その指示を受けなければならない」と定められています。(テキストP5)

10)×

心理的アセスメントは要心理支援者の問題への取り組みと、協働すべき関係者との連携のために行います(テキストP6)。秘密保持義務を保ちつつ、要心理支援者に関わる関係機関とアセスメントを共有し、総合的な支援が適切に提供されるように、この共有によって、医師の治療方針に反映され、関連する分野の支援が相乗効果をもって要心理支援者の為となることが期待されています。そのためには査定結果や解釈も、公認心理師のみが分かるような言葉で書かれるのではなく、関係者が共通理解し、共有できるものであるよう心がけることも、忘れてはなりません。

 

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以上です。いかがでしたでしょうか。「~べきである」「~ねばならない」などの言葉にひっかかりを感じる問題もあったかもしれませんが、基本的な考え方や姿勢を問われそうなところを問題にしてみました。ぜひ、もう一度テキストを読み直し、考えてみて下さい。

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